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S&P500 VS オルカン 新NISAでどっち買う論争!ここに決着!!

目次

S&P500とオルカン(全世界株式)の基礎知識

S&P500は主に米国の上位500銘柄から成る指数で、米国株式市場全体を代表しています。

一方、オルカンは全世界の株式市場を代表する投資信託で、世界各地域の企業をバランスよく含んでいます。

どちらも異なるポートフォリオ構成とリスク特性を持っていますので比較していきましょう。

S&P500とは?

S&P500は、米国を代表する500社の株式で構成される株価指数のことを指します。

S&P500は米国株式市場全体の動向を示す重要な指標であり、世界最大の資産運用会社であるS&Pダウ・ジョーンズが市場規模、流動性、業種等を勘案して選ばれたNY取引所やNASDAQに上場および登録されている約500銘柄を時価総額で加重平均し算出しています。

この指数は、米国株式市場全体に対し約80%の時価総額比率を占めており、投資家にとって米国株式市場全体のパフォーマンスを把握するための重要な指標になっています。

また組入銘柄の選定基準は米国に本拠地を置き、時価総額が145億ドル(2023年8月23日現在)

以下は、2023年7月31日時点でのS&P500指数を構成する割合の多い上位10銘柄となります。

順位銘柄ティッカー比率
1アップルAAPL7.7%
2マイクロソフトMSFT6.2%
3アマゾン・ドット・コムAMZN3.4%
4エヌビディアNVDA2.9%
5テスラTSLA2.1%
6メタ・プラットフォームズMETA2.0%
7アルファベットAGOOGL2.0%
8アルファベットCGOOG1.9%
9バークシャー・ハサウェイBRK.B1.9%
10ユナイテッドヘルス・グループUNH1.2%
※2023年7月31日時点の構成銘柄で今後変更の可能性あり。

オルカン(全世界株式)とは?

オルカン(全世界株式)は、世界中の主要な株式市場に上場する企業の株式から構成される株価指数のことを指します。

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスは、MSCI社が開発した株価指数で、日本を含む先進国および新興国の大型株・中型株(約3,000銘柄)で構成され、世界各国市場の時価総額約85%をカバーしています。オルカンは、世界各国の主要な株式市場に上場している企業の株式を網羅しており、国際的な経済状況を反映しています。

連動対象の国・地域別構成比率は以下の画像のとおりです。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の目論見書より引用

S&P500とオルカン(全世界株式)の違い

S&P500は、アメリカの主要な500社の株価指数であり、米国株式市場の主要な銘柄の詰め合わせセットです。一方で、オルカン(全世界株式)は、世界各国の主要な株式市場に上場する企業の株式から構成される株価指数であり、米国だけではなく他の国の株式市場もカバーしている詰め合わせセットと考えて頂ければなと思います。

それでは、S&P500とオルカン(全世界株式)の銘柄構成やウエイト算出方法、過去の運用成績について見ていきましょう。

銘柄構成

S&P500とオルカンの銘柄構成は、それぞれ異なる市場や企業の銘柄を含んでおり、ポートフォリオを作成・リスク分散を考える上で重要な要素になってきます。

有名な人たちが「S&P500がいいから。」とか「オルカン買っておけばいいよ。」などの話を鵜呑みにするのではなくしっかりと自分がどのような商品に投資をしているかはしっかりと把握しておきましょう。

S&P500オルカン(全世界株式)
構成銘柄の種類米国企業のみ世界中の企業
構成銘柄数500銘柄約3,000銘柄
時価総額の比率米国企業の約80%米国企業の約60%

まず構成銘柄では、米国を代表する500社の株式で構成されており、オルカンは世界中の株式で銘柄数は約3,000銘柄とS&P500の約6倍となっています。

S&P500、オルカンともに時価総額加重平均で算出されるた、時価総額の大きい企業のウエイトが高くなります。

ただオルカンも世界中の企業で構成されているとはいえ、米国の企業のウエイトが約60%程度占めているというところは注目すべきポイントになってくるかなと思います。

過去の運用成績

出所:三菱UFJアセットマネジメントウェブサイトより

上記の表は、S&P500とオルカンの過去5年間の基準価額の動きをみたグラフになります。

若干S&P500の方が上回っていますが、さほど差はないのかなと感じます。

つまり長期で見た場合、どちらを選んでもそこまで変化がないということがこのグラフからも読み取れます。

米国の成長を感じる人はS&P500に、米国だけじゃなく少し分散投資したいよって方はオルカンを選ぶのが無難になっていますね。そして初心者にありがちなミスは、分散投資をしたいからと言って「S&P500」「オルカン」両方とも買うということです。

先ほどの構成銘柄を見るとオルカンの比重も米国企業が約60%を占めているので両方買うのではなく分散を意識するのであれば「オルカン」でいいかなと思います。

S&P500とオルカン(全世界株式)のメリット・デメリット

S&P500とオルカンには、それぞれメリットとデメリットが存在します。

私が考えるS&P500とオルカンのメリット・デメリットについてみていきましょう。

メリット

S&P500
  • 米国の主要企業に投資できるので、米国経済の成長と連動し安定性がある
  • 米国株式に特化することで、他国の政治的・経済的リスクを回避できる
オルカン(全世界株式)
  • 全世界の株式市場に投資するため、地域やセクターの分散投資ができる
  • 様々な国・セクターに分散投資することで、多様な成長企業に投資ができる

S&P500は、米国を代表する500社で構成されているため、米国経済や米国の優良企業の成長を反映したリターンが期待できます。そして過去の運用成績を見ても、S&P500は年平均10.1%のリターンを上げており、これは世界中の株式全体の平均リターンを上回る水準になります。

オルカンは、世界中の株式で構成されているため、世界経済の成長をより広く取り込むことが可能です。また、米国企業のウエイトが約60%となっており国の分散投資という面ではバランスがとれています。

デメリット

S&P500
  • 米国企業のウエイトが高く、米国経済が悪化した際に影響をかなり受ける
  • 世界経済の成長を広く取り込めない
オルカン(全世界株式)
  • 過去の運用成績がS&P500より若干劣る
  • 特定地域での政治的、経済的な不安定要因が全体に影響を及ぼすリスクがある

S&P500は、米国企業のみで構成されているため、米国企業の業績が悪化した場合、影響がかなり受けるかと思います。また米国企業のウエイトが高いため、世界経済の成長を取り込むことができなくなります。

オルカンは、過去の運用成績を見ると年平均9.1%のリターンを上げていますがS&P500と比較すると若干劣る結果となっています。また全世界に分散することで特定地域での政治的、経済的な不安定要因が全体に影響を及ぼすリスクが存在します。

このようにS&P500・オルカンはともに、メリット・デメリットを持っています。

S&P500は、米国経済の成長や米国の優良企業の成長を享受したい投資家に。

オルカンは、世界経済の成長をより広く取り込みたい投資家におすすめできるかなと思います。

まとめ|S&P500とオルカン結局どっち?

そして結局のところS&P500とオルカンどっち買えばええの??ってお話です。

結論…あなたの好きにしたらいい!!笑

いや、ふざけているとかじゃなくて本当に好きな方を買えばいいと思うんですよね。(両方買うのは個人的にはNG)

自分自身の投資方針やリスク許容度によって異なってきますし、考え方も人それぞれです。

でもこんな終わりだとここまで読んでくださった方には申し訳ないのである程度、私なりにまとめてみました。

S&P500が向いている人

米国経済の成長を重視し、過去の運用成績から見ても高い成績を残しているのでリターンを期待する人。

ただ、米国経済の影響をモロに受けますので米国経済が悪化した場合のリスクを許容できる人。

オルカンが向いている人

世界経済の成長を広く取り込みたく、米国だけに依存したくない人。

世界経済、情勢の悪化での影響を許容できる人。

こんな感じかなと思います。あとは本当にお好みでという感じ。

S&P500は安定性を求める投資家には非常に好まれている印象で、リスク分散や多様な成長機会を求めている投資家はオルカンに投資をしているかと思います。結局、最適な選択は個々の投資家によって状況は違うかと思いますので自分自身が納得できる選択を行うことが一番重要ではないかと思います。

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この記事を書いた人

\投資歴10年の鍼灸師が資産運用について発信/
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